まごころ治療院の考え方
まごころ治療院での腎臓病の治療方針・目的は、『透析への移行や移植までの期間を出来るだけ遅延すること』、『疾患の寛解、治癒』になります。
腎臓病では、患者さん自身が病態を自覚して食生活を変える努力を始めることが出来たら腎臓の治療の半分は成功です。西洋医学も東洋医学も関係なく、残り半分は医師や治療者によるもと思います。日進月歩で高度に発達した現代医学と、伝統医学である中医学による鍼灸。登山に例えるなら、西洋医学・中医学、道は異なっても目指すゴールは同じだと思います。
1、食事療法について
慢性腎臓病(CKD)、腎不全、igA腎症など腎臓病の患者さんにとって、食事療法は絶対に必要なものです。
病院でどんなに薬を処方されても、当院でどんなに治療をしようと、食事に問題があればその効果はありません。食事療法は、病院での食事指導を必ず守り、実践しなければなりません。どうしても守れないときは、透析を始めるしかないと思います。食事制限するのはとてもストレスが溜まります。でも、透析や移植を遅延するには、食事制限を厳密に守ることが不可欠です。きちんと食事制限をして透析・移植の時期を出来るだけ先延ばしにするか、食事制限はストレスもありキツイので透析を始めるかは、各々の『価値観』や『置かれている生活環境』などもありますので一概になんとも言えません。
タンパク質制限……必ず指示されていると思いますが、アミノ酸スコアが大事です。アミノ酸スコアの高いもの(良質タンパク質)
を取り、腎臓の負担を少しでも減らしてあげましょう。
Na(ナトリウム)制限……これも必ず指示されていると思いますが、食塩6グラム以下が平均となります。非常に大切で、非常に
大変なことですが、頑張ってください。
換算式 ナトリウム量(mg)×2.54÷1000=食塩相当量(g)
K(カリウム)制限……カリウムは野菜や果物に含まれています。腎機能が正常であれば、ナトリウムの排泄をしてくれる重要
なミネラルです。しかし、腎臓病などにより腎機能に障害が生じると高カリウム血漿となり、心臓に問題が
生じやすくなります。
食事の制限は、各々の疾患名や血液検査の結果などにより違ってきます。必ず、主治医や病院の管理栄養士
からの指導の内容を厳守してください。
2、血圧測定について
日常習慣として、血圧を自宅で管理していただくようお願いいたします。
腎臓疾患でも血圧の治療を病態や血圧をみながら併用しています。起床時血圧など正確な数値が常にわかっていれば、その都
度処方を変え最善の治療をすることができます。
3、睡眠時間について
治療データーや経験から考察しますと、睡眠不足が続くと効果が期待できない傾向にあります。最低でも1日6時間以上の睡眠
時間を取り、疲れを抜くようにしましょう。徹夜での仕事は腎臓にとってとても負担が大きいので絶対にやめましょう。
4、投薬について
igA腎症や慢性腎不全(CRF)など、まったく投薬がない場合もあれば、複数のお薬を服用されている場合もあります。鍼灸医療
を始めても、絶対に自己判断でお薬を減らしたり、お薬と止めたりしないでください。
ステロイドなど、自己判断で減薬・断薬することで重篤になったり、生命の危険にかかわることもありますので、必ず主治医とご
相談ください。
まごころ治療院では、来院される患者さまにはいかなる場合も、減薬や断薬のアドバイスや指示は致しません。現代医学と東洋
医学(中医学)をうまく利用することが、患者さまにとって最良の選択だと考えているからです。ご理解ください。
5、サプリメント・漢方薬について
一般的に漢方薬は副作用がないようなイメージがありますがこれは大きな勘違いで、どんな漢方薬にも副作用はありま
す。頻度しては多くないですが、0ではないです。また、非常に危険な漢方薬やサプリメントもあります。
必ず主治医にご相談の上で、漢方薬・サプリメントを摂取するようにお願いします。
自律神経免疫療法
はり・きゅう・整体・骨盤調整・補助的治療により、まごころ治療院独自の『自律神経免疫治療』を行うことで、自律神経に対し多面的にアプローチを行います。
自律神経である交感神経と副交感神経のバランスを調えてあげることによって、免疫力を調整して症状の改善と、病気にかかりにくいカラダづくりを目指します。
まごころ治療院に来院される患者さまを主訴(1番の悩み)で分類しますと、約85~90%が『がん』または『慢性疾患』となります。
腎臓病と鍼灸
慢性腎臓病(CKD)は従来の慢性腎不全(CRF)の概念も包含します。まごころ治療院の自律神経免疫治療では、CRFに至らない(ステージ5に至らない)CKDでは、好結果を出しております。
いったん腎不全になってしまうと完治は難しいです。腎不全の治療としては、病態の進行を遅延させる、出来るだけ維持させることが目的となります。
腎臓病での治療目的としてはクレアチニンの数値をいかに維持コントロールするかになります。治療の頻度と食生活を守っていただけましたら、数年~十数年の透析遅延は十分に可能であると確信しております。
自宅でのケアが大切です
健康の質・日常生活の質をより良くするためには、西洋医学、または東洋医学どちらか一方に傾くのではなく、両方をバランスよく利用することが大切だと考えております。また患者様ごとに、施術に対する反応はちがいますので、初回時から治療に対する体の反応を見極め、それぞれの方に合わせた日常生活での注意点や気を付けること、通院間隔や回数を口頭・計画書にて提案しています。
湧泉・・・足の指を曲げてできたくぼみの中央が湧泉
になります。
足の冷え・更年期障害・生理痛・足のむくみ
失眠・・・かかとの中央になります。
不眠症・婦人科疾患・腎臓病・足の冷え
腎臓病の方はこの2ヶ所を温めるといいです。東洋医学の教科書に記載されている冷えなどに対する基本穴でもあり、ご自宅でひとりでも温めたりしやすい場所なのでぜひお試しください。